ギニアの戒厳令が解かれてから数日たちます。何もギニアから連絡がないということは平和なのだろう、と思いこちらからは何も聞かないでいました。しかし、一応その後の情勢を見てみようと思って、今、外務省のホームページを見ました。一番怖れていたことが起こりました。もう、わたしはさっきまでのルンルン気分がすっとんで、一人でえ〜!?と叫んでしまいました。そう、今回のストと政権変遷に関する情報が一切ない、のです。わたしはこれを怖れていました。(大衆心理)騒ぐだけ騒いでおいて、情勢が変わるとがまるで知らん顔。
あんなに暴動だ、死者だ、退避勧告だ!と騒いでいたのに。しかも、外務省のホームページのギニア危険情報のページの一番下にはテロの怖れなんていう項目までもあったのに。そのページは完全に抹殺されており、今回1月からののストに関する情報は一切なにも記載されていない、のです。ずっと、トップページに載っていたのに、ですよ。それで、外務省のホームページ内で検索してみると、在ギニアの日本大使館のページは、柔道の親善試合について書かれているだけです。そして、新しい首相とニコニコ一緒に立っている写真が他のページに載っているだけです。「え?この首相のことでストがあって戒厳令がしかれたんですけど・・」なぜ、一言もない?わたしは、唖然としました。
外務省はどこから入手したのか(個人情報はこの国では守られないのか?)、ほとんどのギニア渡航計画者の実家まで電話をかけ渡航をやめるよう呼びかけておいて、在ギニア日本大使館はワークショップの主宰者たちに「やめるように」毎日毎日電話をかけておきながら「お騒がせしてすみませんでした」の一言もない? 第一、ギニアがどのような状況か、今のこのホームページでは一切わからないではありませんか。想像するに、平和なのでしょう。わたしのところにも悪い情報は入ってきていませんし、ワークショップはそのまま続けられていますから。しかし、それだったら外務省は「平時に現在は戻っています」の一言くらいあっても良くないですか?
しかし、外務省や一部の人々の情報に踊らされたほうにも、何度も繰り返しますが、責任があります。
自己責任とは、自分の頭で考え、風言や噂や赤の他人の言葉に振り回されないこと。人のせいにしないこと。そして、本当の意味で自分にとって大切なものを守る、そして何よりも、信じる、ということです。しかし、今回のことでは、多くの人が情報に翻弄されたようです。「納豆でダイエット」事件も根本は同じではないでしょうか。
しかし、人はどうしても過ちをおかします。それは仕方ありません。けれど、過ちをおかしたら、反省して、態度を改めるのが人の道だと思います。まるでなかったかのように過ごすのが一番危険です。
ギニアでの政権交代はまだ行われておりません。2年先です。それまでに情勢がどのように変化するか、何が起こるか、分りません。今きちんと反省をしていないと、また同じようなことを繰り返すこととなるでしょう。
ここでわたしの尊敬する、茨木のり子氏の有名な詩を載せたいと思います。
わたしに泣きながらお金のことで電話してきた人たち。ただギニア人を疑うようなことで電話してきたり、噂した人たち。ゴシップを語るかのように電話やメールしてきた人たち。渡航をお金の計算だけでやめた人たち。人の噂だけに流された人たち。ネットやコミュニティサイトでいたずらに不安をかき立てるようなことを書いた人たち。迷惑だと言っているギニア人の家にいつまでも滞在し続けた人たち。ギニアの人々を思いやるこころを忘れてしまった人たち。日本外務省、在ギニア日本大使館の人々、そして、新聞社の人々。この、惜しくも昨年亡くなられた先輩の有名な言葉を改めて聞いて欲しいと思います。
これからの時代を生きて行くのに、大切な一言一言だと思います。
『自分の感受性くらい』
ぱさぱさに乾いて行く心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなかやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった
ダメなことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
1977年 茨木のり子
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5時28分現在
今、外務省のページをもう一度チェックしたら、以前あった注意事項のページが見つかりました。今朝はわたしが見逃したのか、その後再度アップされたのかは分りませんが、この平和そうな柔道のページの一番下から間接的にそちらのページへ飛ぶことができます。安全対策に関する項目も、以前は「検問などで理不尽な態度をとられたら敢然とした態度をとることも大切。」などと、そんなことしたら大事に至りかねないのに・・・外務省のコメントとは思えないほどナイーブな注意事項がありましたが、今はなくなっています。
そしてページの一番トップに自己責任について、小さい字ですが、柔らかい言葉で書かれています。なにがそうさせたのかは分りませんが、とにかく改善されていることは喜ばしいことです。
ただし、現在のギニアの状況についてきちんとした報告はありません。そしてこれまで外務省ホームページのトップページに「危険」信号ピカピカで載っていたこの同じページに行き着くのも、今では単純ではなくなっています。また、退避勧告は「命令ではない」と言い訳のように書かれていますが、家に外務省などというお役所から直接電話がかかってきたら驚くのが一般庶民です。もう少し、自分たちの立場ばかりを考えるのではなく、勧告を受ける側への配慮をもって行動し、公正な目で見た、なるべく正確な情報を公共ネットには載せるのが外務省の責任だとわたしは考えます。
今回は経済的弱小国のギニアだったからこれですみましたが、もし、これがフランスやアメリカが対象だったら必ず国のレベルでクレームが来たはずです。「観光客が減るようなことをしてくれたが、責任をとってくれ」と。政府はきちんと考えていただきたいです。そして、もう少し、勉強していただきたい。
安倍政権のせいですかね。それとも、役所仕事っていうのはこんなもんなのでしょうか。何にしろ、わたしたち一人一人が意識を持って行動しなくてはならないと思います。
そう、自分の感受性くらい・・・
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